HyperDeck Shuttle HDファーストインプレッション 前編
今回のテーマは、新しく発売された機材の「HyperDeck Shuttle HD」です。
動画のポン出し機材として気になっていたので、今回はレンタルをして検証をしてみました。
今も姉妹機種の「HyperDeck Studio mini」を使っていることもあり、そちらとも比較をしながらファーストインプレッションをお届けします!
HyperDeck Shuttle HDとは
2022/4に発売された新しい機材です。ATEM miniで有名なBlackmagic Design社が販売する、ビデオレコーダー/プレーヤーです。
端子類はシンプルで、HDMI端子は入力と出力が1つずつ。メディア用にSDカードスロットとUSB-C端子、ネットワーク接続用のLAN端子が搭載されています。
基本的には入力映像をメディアに録画、または保存した動画の再生ができます。変わり種としては、プロンプター機能も搭載されています。
また、LAN端子からネットワーク経由で、ATEM miniなどのスイッチャーと連携することも可能です。
HyperDeckシリーズの新モデル
元々Blackmagic Design社からは、「HyperDeck Studio」のシリーズが販売されていました。2021年7月には4製品の新モデルが発表されていました。
今回のShuttleに比べて、Studioシリーズはモニターが搭載されているのが特徴です。他にも入出力端子やラックマウントなど、よりプロフェッショナルは現場での利用が想定されている印象です。
私は旧モデルの「HyperDeck Studio mini」を、ライブ配信の動画専用機として愛用しています。安定性とATEM miniとの連携がとても気に入っています。
以前、ライブ配信の動画再生をテーマにYouTubeで紹介をしたことがあります。HyperDeck Studio miniの詳細が気になる方は、こちらもご覧いただければと思います。
基本的な操作
使い方は非常にシンプルです。収録ボタンを押すと録画が開始し、再生ボタンで動画が再生されます。
本体の大きなダイヤルを使うことで動画の位置調整が可能です。「JOG」と「SEARCH」の2種類でサーチでき、また再生速度を変更する「シャトルモード」も搭載されています。
本体のみでループ再生の設定もでき、現在のクリップ/全ファイルの2種類のループが可能です。
またローカルネットワーク経由で、離れた所から操作することも可能です。
筐体の印象
これまでHyperDeck Studioを使ってきた身としては、そのコンパクトさが印象に残ります。
HyperDeck Studio miniも比較的小さい方ですが、それでも存在感がありました。HyperDeck Shuttle HDは机の上にあっても、そこまで目立つものではありません。
また、ATEM mini Extremeと高さや幅を合わせているので、並べた時の収まりも非常に良いですね。
一点気になったのは排熱性と本体素材です。
HyperDeck Studio miniは金属のようなプラですが、HyperDeck Shuttle HDは見るからにプラです。あと、Shuttle HDは裏側がラバーで滑りづらい素材になっています。
Studio miniの方が熱伝導率は良さそうで、実際にShuttle HDの方が本体が熱い印象を抱きました。こればかりは使い続けてみないと何ともなのですが、ATEM miniは熱によるトラブルも聞くことがあるので気になった点です。
良さ①:安定性と静穏性
今回実際に使ってみて、今まで使ってきたHyper Deck Studio miniと同じ良さを感じました。
まずは動画再生の安定性です。今回配信では使用していませんが、ループ再生し続けても不安定さは全くありません。専用機の安定さを感じました。
それでいて非常に静かです。ファンはあるようですが、耳を近づけても全く音は気になりません。マイクが近くても全く影響が無いレベルです。
良さ②:ATEM miniとの連携
こちらも使用中のHyperDeck Studio miniと同じですが、ATEM miniとの連携が非常に便利です。
HyperDeck Shuttle HDは、ATEM miniとネットワーク接続することで連携が可能です。
ATEM Software Controlから操作ができるようになり、またスイッチングした時に自動再生ができるようになります。この自動再生が地味ながら、非常に便利です…!
後編へ続く
以上、まずはファーストインプレッションの前編でした。HyperDeck Shuttle HDの概要が伝われば嬉しく思います。
後編では、気になる「テレプロンプター機能」や、使って感じたネガティブな部分もご紹介します。