今回のテーマはライブ配信のレンタル機材について。

レンタルは安価に機材を利用できる便利な方法で、多くの方が利用したことがあるのではないかと思います。

ただ、届いた機材がそのまま使えるかと言えば、そんなことはありません。しっかりと事前に確認をすることが重要です。

今回は実際のトラブル事例を交えながら、事前チェックの重要性をご紹介します。

レンタル機材は事前チェックをしよう

ライブ配信をする多くの方は、機材のレンタルサービスを利用した経験があるのではないでしょうか。

当たり前ですが、全ての機材を購入する訳にはいきません。高額な機材も比較的安価に利用できるので、私もよくパンダスタジオさんや東京オフラインセンターさんを利用しています。

そんな便利なレンタルサービスですが、届いたらすぐ本番に使えるかと言えばそうとは限りません。故障の確認はもちろん、前回の思わぬ設定変更が残っている可能性もあります。

これらの事前チェックはとても重要な作業です。今回は実例を交えながら、レンタル機材を事前確認する大事さをご紹介します。

アップデートを忘れて焦る

まず自分の経験談から。レンタル品は最新のファームウェアではないことが多いので、バージョンチェックをしようね、というお話です。

実際にハマったのは「ATEM Streaming Bridie」を借りた時でした。これはATEM MiniのLANポートからHDMI出力ができる機材で、HDMI端子をマルチビューの確認に使うことができます。

ところが、レンタル品を繋げどATEM Miniが認識してくれません。設定を変えたり、初期化をしても改善がされず途方に暮れていました。

最終的に原因はバージョンでした。アップデートした途端に接続するようになりました。こういうのって、気が付けばあっという間ですよね（涙

難しいのは最新バージョンに上げれば良いものでもない所。最新の方が不具合がある、なんてことも少なくありません。バージョン情報も確認しながら、必要な機能を確認しましょう。

カメラの自動電源OFF設定

次はカメラの設定です。意外な落とし穴として「自動電源OFF」があるかもしれません。

これはYouTubeのコメントでいただいたお話。まえださんはハンディカムを使う時は必ずチェックするそうです。確かに、私もカメラではありませんが、PCの自動画面OFFで焦ったことが何度かありました。。

「デモモード」も厄介ですね。これは一定時間の間操作がなかった時に、デモ用動画が再生される機能です。本番中に気付いた時を想像すると冷や汗ダラダラですね。同じようにPCもスクリーンセーバーの設定なんてのもあるかもしれません。

前の人の変な設定が残っていた

レンタル品は当たり前ですが、直前に使った人がいます。設定はそのままの可能性が高く、思わぬトラブルに繋がりかねません。

過去にあったケースだと、映像コンバーターの設定が特殊なものになっていて、うまく映像が出力されないケースがありました。この時は初期化をすることで改善ができました。

また、別のワイヤレスマイクでは、接続方式が通常とは異なるものになっていました。最初はスマホアプリとの通信ができず、説明書を見ながら原因を解明していきました。

事前に確認をしたとしても、設定を全て確認するのはなかなか難しいです。そう考えると都度機材を初期化するのも良いかもしれませんね。

故障していた

そして、単純に使えないケースもゼロではありません。

以前取材した配信現場では、手配していたHDMIケーブルが一本使えず、８カメの内１台を諦めたケースがありました。事前に確認すべきだったと後悔されていたのを覚えています。

例えばパンダスタジオさんであれば、前日に到着して万が一動作しない場合は支給代替手配のフローがありますね。ただ前日もそれはそれで忙しく、中々確認し切れない場合もあると思います。

そういう場合、HDMIに限らずケーブルなど消耗品系は多めに借りておくのも手かもしれません。そこまでコストが高いものでもありませんので、備えあればなんとやらです。もちろん可能な限り事前チェックはやった方が良い前提ですね。

まとめ

ということで、便利なレンタル機材ですが事前の準備はもちろん必要です。届いたままを現場に持ち込むことはせず、必ず事前にチェックをしましょう。

もし皆さんの中にも「こんな落とし穴があった」なんて話があれば、ぜひコメント欄にもお寄せいただければ嬉しいです^^