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MixEffectはSTREAM DECKでも操作できる 〜ATEM Mini Extremeを更に活用!〜

ATEM MiniをiOS端末から操作ができるアプリ「MixEffect」。実はこのアプリもSTREAM DECKから操作することができます。

間を繋ぐのは昨日も紹介したツール「Companion」です。実際に操作をしてみると、Companion・MixEffect・マクロ・STREAM DECKを使えば、大抵のことは自動化できるように感じました。

今回はその魅力と連携の概要をご紹介します。

MixEffectとは

Blackmagic DesignのATEMスイッチャーシリーズを操作できるiOSアプリです。iPhone・iPadからネットワーク経由でATEM Miniを操作することができます。

PCでは「ATEM Software Control」から操作しますが、あれのiPhone、iPad版...と言っても過言ではないレベルです。実際に触ってみると、驚くほど機能が充実しています。

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アプリの操作画面

その中でも個人的なイチオシは、SuperSourceの機能拡張です。レイアウトのパターン管理がができるだけでなく、独自のアニメーションも加えることができます。

この辺りの具体的な挙動については以前のnoteでも紹介をした通りです。ぜひぜひご覧ください。

STREAM DECKから操作する

このMixEffectですが、実はSTREAM DECKから操作することができます。ATEMを操作するMixEffectを操作するSTREAM DECK…ややこしいですね…笑

STREAM DECKとは様々なソフトと連携ができる外部キーボードのこと。この大きなボタンで必要な操作を実行でき、ライブ配信の確実性が向上します。今となっては、私の配信では必要不可欠なツールになりました。

iPadから操作できるMixEffectも便利なのですが、STREAM DECKは他のツールも交えて一括で操作をすることができるので魅力です。分散する連携ツールの操作を集約することができます。

昨日の配信でもMixEffect連携で活躍したSTREAM DECK

MixEffectの”痒いところ”を補う

では、MixEffectの何を操作したいのか。それはATEM Mini Extremeの強力な機能「SuperSource」です。

SuperSourceは4つのカメラ映像を同時に合成できる非常にパワフルな機能です。更にUSKアップストリームキーDSKダウンストリームキーも使うことができ、非常に多くのレイヤーで映像を構成することができます。

ATEM Mini製品ページの説明画像(Link

そんな強力なSuperSourceですが、パターンを記憶する機能がなく管理性に欠ける欠点があります。MixEffectはそこを補うことができ、パターンをワンタップで切り替えることができます。更にはデザインを指操作で調整ができ、気の利かないSuperSourceを柔軟に操作・管理ができるようになりました。

ただ一点惜しかったのは、入力映像の切り替えができない点。Extremeの8入力を活かして、パターンによって入力映像も切替たくなってきます。ですがこれは残念ながらできないんですね。これは惜しいなと感じた点でした。

ですが、STREAM DECKとの連携により、この”痒い所”さえも克服できることが分かりました。

「Companion」で自動化

実はここでも昨日紹介した「Companion」が活躍します。CompanionはATEM MiniとSTREAM DECKを連携するツールですが、実はMixEffectとSTREAM DECKを連携する時にも使います。

CompanionからはMixEffectの各種操作が可能です。つまり、MixEffectの一連の操作を自動化し、それをSTREAM DECKからワンボタンで実行することが可能なのです。

もちろん、前述のSuper Sourceの入力映像切替もできてしまいます。非常に多岐に渡る操作が可能なので、Companion・マクロ・MixEffectを使えば、できない操作はないのではと思わされるレベルです。

設定は少し複雑

この話の弱点は、MixEffectとCompanionの連携が少々難解な所。Companionの操作でさえ少し難しいのに、連携は指定されたパスに決まった値を送るものです。

このパスと値は膨大なドキュメントの中から読み取らなければいけません。分かる人には分かりますが、初心者の方に誰でも紹介できる内容ではないと思いました。「やればできる」的な機能ですね。

実際にMixeffectとCompanionとSTREAM DECKを連携した様子

ただし、この連携は本当に強力です。前述の通り、ほとんどの操作はボタンひとつで自動実行することができます。

昨日の配信はこれをフルに使い、複雑な操作をSTREAM DECKから行うことができました。いずれこの内容についても紹介をしていきたいと思います。

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