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音声ミキサーZoom L-8の失敗談:ミキサーの切替忘れにご注意!

ライブ配信で音声ミキサーを導入する時、定番として検討に挙がるのが「Zoom LiveTrak L-8」です。

Zoom L-8は比較的安価にも関わらず、コンパクトな筐体に沢山の機能が詰まっています。これはデジタルオーディオミキサーならではです。

そんな便利さの一方で、配信現場ではミスが起きやすいポイントもあります。今回はまさにそんな定番のミスをしてしまったので、ご紹介をしたいと思います。

Zoom L-8のミックスバランス調整機能

そもそも、Zoom L-8の強力な機能にミックスバランスの調整機能があります。これは出力ごとに異なる音声を出すことができる機能です。

Zoom L-8には大きく4つの出力があります。ミックスバランス機能を使うと、4つごとに異なる音声調整で出力することができます。音声のON ・OFFだけでなく、音量調整も含めて可能です。

これはハイブリッドのライブ配信で役に立ちます。ハイブリッドでは配信と会場で異なる音声を出したいシーンが非常に多くあります。配信にはBGMも含めた全ての音声を出したい、一方で会場スピーカーには演者のマイク音声だけ出したい、といった具合です。

Zoom L-8は4種類の音声出力パターンを作ることができます。これはこれからのハイブリッド配信時代にはとても心強い機能だと言えます。

間違えやすさ

そんな頼れるミックスバランス機能ですが、一点注意点としては「どのミックスを調整しているのかの間違えやすさ」があります。本来とは別の出力を調整してしまう可能性があるということです。

そもそも、どの出力を調整するかはボタンで切替を行います。まさにここが間違えやすいポイントで、この切替を忘れやすいんですね。なまじ音量調整自体は同じフェーダーを使うため、ヒューマンエラーが起きやすい所です。

同じフェーダーを使う分筐体はコンパクトになり、価格も抑えられやすくもなります。この辺りはデジタルミキサーならではのメリットですね。一方で、やはり人間は物理的に分かれていた方が瞬時に理解しやすいのです。

実際に起きたトラブル

実際に先日の配信では、まさにこの切替ミスを起こしていました。

本来は配信音声を調整するはずが、誤って会場スピーカーへの出力を操作していました。これにより、配信には現場音声が乗ったままとなってしまったのです。具体的には、終了して蓋絵に切り替えた後なのに、現場の音声も聞こえていた状況でした。

この様子は配信のアーカイブからもご覧いただくことができます。せっかく本番は良い感じだったのに、最後だけメッチャダサく終わってしまいました😂

1:37:16より私の焦っている様子を見ることができます(笑)

他のトラブルも起きて焦っていた

実はこの時、裏では別のトラブルも起きていました。先日ご紹介したWindows Updateのトラブルです。なので、既にこのトラブルで焦っていた状況で、Zoom L-8の切替のことをすっかり忘れてしまったのでした。

L-8の切替は、まさにこういう焦っている時にこそ忘れやすいポイントです。事前に設定して分かっていたし、他の人の失敗談も聞いていたはずなのに、ミスをしてしまいました…😂

アナログミキサーだと出力はそれ用のツマミが用意されており、今回のようなミスが起きる可能性は低かったと思います。ですが、その分本体サイズが大きくなったり、出力できる種類は少なくなったりもします。

今回の体験は、まさにデジタルミキサーのメリット/デメリットを身をもって実感する機会となりました。L-8自体はこれからも使い続けたいと思っているので、今後は一層ミックスの切り替えには注意したいと思います。一方で、機会がアナログミキサーにも触れてみたいですね。

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