iPadOSには「4.29GBの壁」が存在します。
なんと、4.29GB以上の動画はiPadに読み込めない問題があります。

色々と調べた結果、原因はファイルシステムにあることが分かりました。
iPadOSはファイルシステム対応に問題を抱えているようです。

4.29GBの壁とは

前回の検証で、iPadOSには「4.29GBの壁」があることが分かりました。
なんと4.29GB以上の動画ファイルは、SDカードからiPadに読み込むことができません（涙）

カメラで下手に長回しをすると、iPadに直接読み込むことができません。
一度PCに読み込んでから、iTunesやAirDrop経由で送る必要があります。
いやいや、iPadの手軽さはどこへ。

原因はファイルシステム？

この問題は、海外サイトでも以前から指摘されていたようです。
中でもMacRumorsで興味深い指摘を発見しました。

iPadOS does not handle exFAT well.
I found when I copy large files from exFAT formatted drive, file will fail to copy most of time.
If I formate the external drive to Apple File System, then it will copy no problem.

https://forums.macrumors.com/threads/files-cant-deal-with-videos-4-5gb-on-external-storage.2201575/post-27802194

iPadOSではexFATのファイルシステムがうまく動作しないという指摘です。
そしてAppleの「APFS」であれば、問題なく動作したというのです。

大容量ファイルを扱うための形式が動作しないとはこれ如何に。
とりあえず、これは自分でも検証してみなければいけません。

検証してみた

ということで、家に転がっていたHDDを使い検証してみました。
exFAT・APFSの両方で、動画ファイルが読み込めるのかを確認していきます。

検証は以下の内容で行いました。

利用端末：iPad Pro 11inch（iPadOS 13.1.3）
接続機器：BUFFALO 外付けHDD（HD-AD4U3）
ファイル：9.12GBのMP4ファイル
検証内容：exFAT・APFSの両方で、HDDとiPadを接続した際の挙動を確認

検証結果

結論を先に書くと、噂は本当でした。

APFSでフォーマットしたHDDでは、写真のように「ビデオを保存」の文字が現れたのです。

一方exFATのHDDでは、「ビデオに保存」の文字は見つかりません。
「ファイルに保存」をしても、実体はあれど動画ファイルとして認識されません。（動画編集アプリで扱えない）

原因判明...で、どうする。。？

ということで、4.29GB問題の原因はファイルシステムだと分かりました。
いやー、これってOSレベルの問題ですよね。。
アプリ開発者にもどうしようもできないのでは（汗

SDカードをAPFSにできないかと思いましたが、残念ながらSDカードはAPFSにできないようです。
また、愛機RX100M7もAPFSには対応していません。
ぐぬぬ。。

これ、iPadの動画製作でかなり大きな問題です。。
Appleさん、早く直してください、、！

運用回避策が見つかりました